Pedodontics

小児歯科

  • 子どもの虫歯治療への取り組み

    当院はお子様のお口の健康を守ることに力を入れています。
    無理な治療をせず、少しずつ歯科医院に慣れてもらうことも非常に重要です。幼少期から歯科医院に通うことを習慣化できれば、生涯にわたってお子様のお口の健康にプラスになるでしょう。
    当院は悪くなってから治療するよりも、フッ素やシーラントの塗布や歯磨き指導を行って、虫歯を予防することを重要視しています。また、幼少期に矯正治療に着手することで、効率よく噛み合わせが改善できるのでお子様の負担を低減することが可能です。
    ぜひ当院と一緒に、お子様のお口の健康を守っていきましょう。
  • 虫歯予防教室を開催

    開院当時は、虫歯予防に関してフッ化物適用の賛否が混沌としていましたが、現在はあらゆる歯磨き剤にフッ化物が応用されるようになり、濃度も1450PPMの含有が当たり前の時代になりました。約20年前、生活の中でのフッ化物の応用について学ぶために、院長がスウェーデン、フィンランドへ予防歯科の研修に行きました。そこで得た知識をもとに、プラークコントロールの大切さをお子様や保護者の方に伝えたいという想いから、当院の「虫歯予防教室」が始まっています。

    現在は患者様の意識も高まり、幼稚園・小学校等でのフッ素洗口が行われるようになったこともあって、う蝕については随分、改善してきました。そのため、虫歯予防の指導と合わせて、健全な歯列の完成についての指導にも重点を置いております。また、食育の一環として食事のとり方や舌や口唇の動きの大切さ、姿勢等を理解していただくことにも力を入れております。

  • 学校歯科医の担当

    当院は地域の学校の校医を担当し、学校内で行われる定期的な検診等に出向いています。歯科に関する専門職として、「学校関係者」「児童生徒」「保護者や地域の住民の皆さん」と連携を図りながら、子どもたちの健康づくりのために活動しています。

  • 担当している学校一覧

    • 平原保育園
    • 虹の森こども園
    • なないろ保育園
    • あかみず保育園
    • 唐津市立浜崎小学校
    • 唐津市立七山小中学校

小児矯正・
バイオブロック療法

  • マイオブレイス
    矯正治療専用の
    MRCルーム
    (アクティビティルーム)

    Myobrace®/Trainer™による、かみ合わせ治療

    Myobrace®/Trainer™(通称:マイオブレイス)は、オーストラリアのMyofunctional Research Companyが開発した、歯並びの乱れやかみ合わせの悪さを早期に治療するための装置です。舌の動きの癖や口呼吸といった口腔習癖を改善することで、本来の正しい歯並びに戻すことを促します。当院には、初めての方に装置の使い方を説明するコンサルテーションルーム、アニメ教材を使いながら口腔習癖改善のトレーニングを行うアクティビティルームを設けています。お子様が楽しみながら治療に取り組める環境です。

  • バイオブロック療法
    (顎顔面口腔育成治療)

    6歳前後の小児(乳歯列~混合歯列期)対象の療法で、イギリスのJ.Mewが考案した治療法です。
    あごに装着し、取り外しのできるバイオブロック装置を使用します。
    舌や口唇などの状態が顔の発育に影響するという仮説のもとに考案されています。正しい通常歯列は、次のような状態です。

    • 口唇が閉鎖している
    • 上下歯牙が軽く接触している
    • 舌が口蓋に接触している

    これができていない状態を是正することで、上顎下顎を前方に発育させ、良好な状態へと誘導します。

  • バイオブロック療法の特徴

    子どものかみ合わせや歯並びには、あごの発育が大きく関わっています。
    正常な発育とは、上あごが水平方向に、下あごは前下方向に成長している状態です。しかし、かみ合わせや歯並びの悪さを訴える患者様の多くは、水平方向への成長が不足し、下方向への成長が過剰になっています。この現象は「ダウングロース」と呼ばれ、不正咬合の主な原因になると考えられているのです。
    バイオブロック療法では、口の中にはめる装置を使い、あごの成長を正常な方向へ導くことで、悪くなったかみ合わせや歯並びを、根本原因から治します。また、頭部全体の正常な発育が促されるため、単に歯の見た目が良くなるだけでなく、呼吸の改善や整った顔立ちになることにもつながります。この療法は、あごが成長過程にある7~9歳くらいに受けていただくことをおすすめしています。
    当院ではバイオブロック療法に精通したドクターが、詳しい治療計画を立案し、提案します。

    バイオブロック療法の効果を高めるための注意点

    1.装置をしっかりはめること  2.お口を閉じておくこと  3.歯磨きをきちんとすること

    バイオブロック療法では、常に装置をつけた状態で生活していただきます(夜の歯磨きの時だけ外します)。着脱は難しくありませんが、ゆるんでいると正しく機能しないため、しっかりはまっているかを保護者の方に確認していただくようお願いしています。また、お口を開けた状態でいると効果が発揮されないため、普段からお口を閉じる習慣をつけられるよう、保護者の方がサポートしてくださることも大切です。

    アースシステムについて

    アースシステムとは、上あごを前方にけん引する装置です。受け口や反対咬合の症状を治療するために、特に使用します。
    長崎バイオブロックスタディクラブの代表として、当院副理事長の齊藤が、特許を取得しています。

    • before
      Before
    • before
      After
    通院時の年齢 7歳半
    性別 男性
    通院目的 7歳半を過ぎて、歯の交換が少なく、歯に隙間がないが、大人の歯が並んで生えてくるか不安がある。
    診断 上下の顎の発育不足により十分に大人の歯が生える大きさが確保できていない。
    舌が入る顎の大きさが確保できずに、口唇が開いた状態で口呼吸になっている。
    そのため、永久歯の萌出スペースが確保されず交換が遅れている。
    処置内容 舌の収まる顎の発育を前(上)方及び側方に促す。
    お口を閉じる指導を行う。
    口腔に影響を与える生活習慣(姿勢)などの指導。
    通院回数・期間 5年
    費用 500,000~800,000円
    リスク・副作用 虫歯になりやすいので、しっかりとした歯磨きと正しい食生活が必要。
    備考 顎を大きくしていく治療の間は、1〜2週間に1回、歯の交換時期は2〜3週に1回、経過観察時期は、1ヶ月〜3ヶ月のペースで通院していただきました。できるだけ歯列不正の原因から改善を行うため、治療期間がなくなると共に、治療後の経過も定期検診でチェックさせて頂きます。
    また、患者様との相談により他の治療方法も検討し、治療の目的に合わせた治療方法と治療期間も提案させて頂きます。
  • 口腔機能発達不全症

    以前の日本では虫歯が蔓延していましたが、近年は虫歯にかかるお子様は明確に減っています。その一方で、最近は食べる、話すなどの基本的な機能が十分に発達していない、「口腔機能発達不全症」と呼ばれる状態が着目されています。
    口腔機能発達不全症を改善しないと、顔のバランスに影響を与えますし、歯並びが悪くなって虫歯や歯周病のリスクが上がります。また、鼻呼吸がしにくくなって口呼吸が習慣化してしまう可能性もあります。
    国も口腔機能発達不全症の改善を推進しており、保険適用の対象にもなりました。当院は解消のためのトレーニングを行っていますので、まずはお子様と一緒に検診にお越しください。